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皆さんこんにちは!
株式会社翔設工業、更新担当の中西です。
さて今回は
~確認事項~
ということで、配管工事に入る前に押さえておくべき事前確認事項を、プロの視点で5つのステップに分けて深く解説します。
配管工事は、建物や設備の「血管」にあたる重要なインフラ整備です。
空気・水・蒸気・ガス・油など、さまざまな媒体が「管」という限られた空間を通じて流れるため、施工前の綿密な確認と計画が欠かせません。
工事中のトラブルや、引渡し後の漏水・圧力損失などの不具合を防ぐには、事前の確認こそが品質と安全のカギを握ります。
目次
平面図、立面図、断面図、配管系統図(P&ID)をすべて確認
他設備(電気配線、ダクト、構造物)との干渉チェック
見えない配管(床下・天井裏)の通管可能性
📌 3D CAD(BIM)による干渉解析が非常に有効。
特に改修工事やリノベーションでは、既設配管図との整合性が最重要ポイントです。
使用する流体(冷温水、空気、油、薬品など)と材質の適合性
例:ステンレス vs 鋼管 vs 塩ビ vs SUS304/SUS316
圧力・温度条件に対して耐圧・耐熱性が適切か?
継手の種類(ねじ込み、溶接、フランジ、ソケット)に施工環境との適合性
高圧・特殊流体系では、材料証明や認証取得(JIS、ASTM)が必要なケースも
異種金属の接触による電蝕防止(絶縁継手等)も忘れずに確認
配管経路に対して十分な作業空間(取り回し・溶接作業・工具の使用)があるか?
壁・天井貫通部のコア抜き・防火区画貫通処理の要否
仮設足場や昇降設備の設置計画
長尺パイプや重量継手の現場搬入経路と保管スペースの確保
材料が直射日光・雨水・塩害などの影響を受けない環境整備
📌 狭所・高所・高温環境での施工は、作業員の安全管理体制や施工手順の最適化が必要不可欠です。
溶接作業時の火気使用届・防火管理者の選任
高所作業・クレーン作業時の資格者の配置
作業エリアの立入禁止措置と表示義務
施工内容に応じた手順書(施工フロー)とKY活動
初めての現場では試験施工(トライアル施工)の導入も有効
酸素・アセチレン、溶接機などの機器校正・使用期限
絶縁工具や検電器などの電気・ガス配管向け工具の準備
設計圧力の1.5倍程度を目安に加圧し、漏れ・圧力降下の有無を確認
試験方法、圧力保持時間、合否判定基準を施工前に文書化
記録表・試験報告書のフォーマット確認
油圧・冷却水系などは、系統洗浄・異物除去が必要
洗浄方法(水洗・化学洗浄・エアブロー)と排水先の処理確認
サポート金具の緩み・断熱材の取り忘れ・開閉バルブのチェック
表示(系統名、方向、圧力)の明示
施工記録、試験結果、写真台帳の整備と引渡し書類の準備
配管工事は、完成後に隠れてしまう工程が多いため、「見える段階」での確認がすべてです。
施工不良による漏れ・詰まり・腐食などの不具合は、後戻りが困難かつコスト・安全面に甚大な影響を及ぼします。
分類 | 確認項目 |
---|---|
設計図 | 配管ルート、系統図、干渉チェック |
材料 | 管種、継手、材質証明 |
現場 | 作業スペース、搬入経路、保管環境 |
安全 | 資格者、火気届、リスク評価 |
試験 | 気密試験、水圧試験、洗浄、引渡し |
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