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株式会社翔設工業の雑学講座4

皆さんこんにちは!
株式会社翔設工業、更新担当の中西です。

 

 

さて、本日は第4回配管工事雑学講座!

今回は、海外の資格とその特徴についてです。

 

配管工事は世界中で必要とされる重要なインフラ整備の一部であり、それに携わる技術者には高いスキルと専門性が求められます。日本国内での資格が存在するように、海外にもその国や地域特有の資格制度があります。これらの資格は、その地域で求められる技術基準、安全基準、環境規制に基づいて設計されており、配管工事を行う際に必須となる場合が多いです。

本記事では、配管工事における代表的な海外の資格とその特徴、さらにそれらの資格が国際的なキャリア形成にどのように寄与するかを深掘りして解説します。


配管工事における海外資格の重要性

海外での配管工事における資格取得は、次のような重要な意味を持ちます。

  1. 現地の法規制遵守
    各国や地域には独自の法律や規制があり、それに準拠した作業を行うことが求められます。資格取得は、現地での工事が法的に認められることを意味します。
  2. 技術力の証明
    資格は、その技術者が必要なスキルを持ち、安全かつ効率的に作業を遂行できることを証明します。海外でのプロジェクトに参加する際、資格を持つことは技術者としての信頼を得る上で不可欠です。
  3. グローバルなキャリアの形成
    海外での資格は、国際的に活躍したい技術者にとって大きな武器となります。一部の資格は国際基準に準拠しており、複数の国で通用する場合もあります。

海外における代表的な配管工事関連の資格とその特徴

1. Journeyman Plumber(ジャーニーマンプラマー) – アメリカ

特徴:
アメリカで配管工事を行うための基本的な資格です。州ごとに資格制度が設けられており、資格取得者は給水、排水、ガス管の設置・修理・保守を行うことができます。
この資格を取得するためには、通常「Apprenticeship Program(見習い制度)」に4〜5年参加し、実務経験を積んだ後に州ごとの試験に合格する必要があります。

メリット:

  • アメリカ国内の大半の州で認められており、州間での就業が容易になる。
  • ジャーニーマンプラマーを取得後、さらに上位資格である「Master Plumber(マスタープラマー)」に挑戦する道が開ける。

試験内容:
実技と筆記試験があり、配管設計、安全基準、州ごとの法規制などが問われます。


2. Red Seal Certification(レッドシール資格) – カナダ

特徴:
カナダで配管工事を行う際に非常に重要な資格であり、複数の州や地域で通用する技能資格です。配管工事のほか、溶接、電気工事など、さまざまな分野での技能認定を行う国家資格制度の一環です。
Red Seal資格を取得するためには、実務経験とトレードスクール(職業訓練校)での訓練を受け、資格試験に合格する必要があります。

メリット:

  • カナダ国内のほぼ全域で有効であり、移動して仕事を行う際に便利。
  • 国際的な認知度が高く、アメリカや他国でも高い評価を受ける。

試験内容:
筆記試験では、配管システム設計、施工、トラブルシューティング、安全基準などが問われます。


3. City & Guilds Level 2/3 Diploma in Plumbing Studies(シティ&ギルズ配管資格) – イギリス

特徴:
イギリスで配管工事を行うための主要な資格の一つです。この資格は、住宅や商業施設における給水・排水システム、暖房システムの設置と保守を行うための知識と技術を認定するものです。資格にはレベル2とレベル3があり、レベル3はより高度な技術と専門知識を必要とします。

メリット:

  • ヨーロッパ各地での仕事に役立つほか、国際的な認知度もある。
  • 高いレベルの資格を持つことで、より大規模なプロジェクトに参加可能。

取得方法:
職業訓練学校でのカリキュラムを修了し、筆記試験と実技試験に合格する必要があります。


4. Licensed Plumber Certification(ライセンスプラマー資格) – オーストラリア

特徴:
オーストラリアで配管工事を行うための必須資格です。ガス、水道、排水、空調設備など、さまざまな分野に対応する資格があり、州ごとにライセンス制度が設定されています。

メリット:

  • オーストラリア国内での配管工事を行う際に法的に必要となる資格であり、取得することで安定した就業が可能。
  • 一部の州では、ライセンスを持つことで自営業としての活動も認められる。

試験内容:
筆記試験では、配管設計や安全基準に関する知識が問われ、実技試験では、実際の配管作業の正確性とスピードが評価されます。


5. NZQA Plumbing Certification(ニュージーランド国家資格) – ニュージーランド

特徴:
ニュージーランドで配管工事を行う際に必要な資格です。国家資格であり、給排水システムの設置、修理、保守などの業務を行うためのスキルが認定されます。

メリット:

  • ニュージーランド国内で法的に配管工事を行うことができる。
  • トレード資格として認知度が高く、国際的にも評価される。

取得方法:
職業訓練校での学習、実務経験、資格試験の合格が必要です。


国際資格や認定制度の重要性

特定の国に留まらず、国際的に通用する資格や認定制度も存在します。これらはグローバルなキャリア形成を目指す技術者にとって非常に有用です。

1. ASME(American Society of Mechanical Engineers)認定
配管工事における設計や施工基準を提供する国際的な団体で、特定の認定資格を持つことで、国際的なプロジェクトでの信頼性を得ることができます。

2. ISO(国際標準化機構)に基づく資格
ISO基準に準拠した認定資格は、国際的なプロジェクトで高く評価されます。特に、環境配慮型の配管工事やエネルギー効率を考慮した設計において重要です。


海外資格取得がもたらすキャリアの可能性

配管工事における海外資格を取得することで、次のようなキャリアの広がりが期待できます。

  1. 海外プロジェクトへの参加
    国際的な資格を持つことで、海外での大規模なインフラ整備プロジェクトや、グローバルな企業への就職が可能になります。
  2. 専門性の向上
    海外資格を取得するために必要な知識や技術を学ぶことで、自身の専門性が高まり、国内外での競争力が強化されます。
  3. 収入の向上
    資格を持つことで、より高収入なポジションに就く可能性が高まります。特に国際プロジェクトでは報酬が高い場合が多いです。

配管工事における海外資格は、単なる技術力の証明だけでなく、グローバルな活躍の鍵となります。現地の法規制や基準を理解し、資格を取得することで、新たなキャリアの扉を開くことができるでしょう。技術者としてのスキルを磨きながら、世界での活躍を目指してみてはいかがでしょうか。

 

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